マルハン東日本カンパニー、「制服の当たり前」を変える新制服を導入

 マルハン(京都市上京区、東京都千代田区)の東日本カンパニー(マルハン東日本、韓裕代表取締役社長)は111日、従業員一人一人の個性や違いを最大限に尊重することを目的に従来の制服を一新し、表現の自由度を高めた新制服を1111日より順次導入する旨、伝えた。

 この取り組みは、「人生にヨロコビを創造する企業」として、個性や多様性を大切にし、好きなことを堂々と言える職場環境の実現、従業員のモチベーション向上、そしてそれを通じたお客様への接遇品質のさらなる向上を目指すもの。また、新制服の導入にあわせて、新しい一歩を踏み出す自分と、変わらないお客様への想い。をコンセプトに、出演希望者の中から選ばれた個性豊かな9名の従業員が出演するプロモーションムービーを、マルハン東日本公式YouTubeチャンネルにて公開している。

<マルハン東日本の企業文化/「個性解放」と「感動接遇」を両立させる「東日本スタイル」> 

 マルハン東日本は20235月より、社会の変化や多様性を受け入れ、個性を尊重する「東日本スタイル」を展開。これは、「個性を活かし、接遇を高める」というテーマに基づき、エンターテインメント企業として新たな価値創造を目指す取り組みに位置づけられる。その柱は2つで、1つは「身だしなみ」の大規模緩和で、ヘアスタイルやネイルの縛りを無くし、従業員一人一人が個性を発揮できる状態を目指した。もう1つは、「接客から接遇」への再定義で、これまで大切にしてきた「おもてなし」の気持ちを再確認し、「所作」や「行動に至る考え方」まで徹底的に見直しを行った。

 この2つをセットとした「東日本スタイル」は、社内大会の審査基準にもなり、マルハン東日本の特徴的な企業文化となっている。スタッフが活き活きと輝き、「お客様視点」で行動することで生まれる感動の積み重ねが、マルハンの目指すエンターテインメントを実現していく。

1200人以上を巻き込んだボトムアップ型プロジェクト/個性の解放と企業姿勢を融合した「制服」改革>

「身だしなみ」の大規模緩和を推し進める中でマルハン東日本が注目したのが、店舗スタッフが日々着用する「制服」。カンパニー全従業員に対して現在の身だしなみの印象についてアンケートを実施した結果、身だしなみの改善を求める声が約40%を占め、その中でも「日々着用する制服に対して変化」を求める声があった。

 そこで、これまでの制服は「決められたルールで会社から支給され、着なければいけないもの」という考え方が社会には存在するのではないかと捉え、「店舗スタッフ一人一人が自ら着用したい制服」を一緒に考えるべく、2023年よりアルバイトスタッフから役員陣に至るまで1200人以上を巻き込んだ新制服開発プロジェクトをスタートさせた。新制服開発プロジェクトは、現場の声を活かしながら企業への誇り・愛着を感じてもらうための制服に進化を遂げるために、アンケート実施から座談会、店舗スタッフと経営陣の対話などを実施し、現場から企業姿勢を表す「制服」を変革する取り組みを行った。

 マルハン東日本では、従業員が活き活きと自分らしくいられる状態こそが、お客様一人一人へのより心に残る「接遇」に直結すると確信しており、新制服の導入はこの信念に基づき、「制服は、個性を抑圧するものではなく、働く意欲を高め、顧客視点の行動を引き出すためのツールであるべき」という考えを具現化するもの。従業員が制服を「自分らしさの一部」として主体的に選択できるようにすることで、仕事へのモチベーションの向上と、「お客様にとって何が最善か」を自発的に考え、行動する姿勢を育む。

<新制服制度の概要/従業員一人一人が自由に装飾できる新制服>

 今回より導入される新制服は、特定のアイテムを着用必須とするのではなく、従業員一人一人の「好き」を表現したアイテムを取り入れることができるマルハン東日本オリジナルの新制服として展開。これにより、従業員は仕事へのモチベーションを高め、自分らしい装いで活き活きと働くことが可能になり、その活気がそのまま質の高い「接遇」となり、お客様の喜びと安らぎの場の提供に繋げていく。

 新制服のデザインには、マルハン東日本としての誠実さを表した「エッセンシャルネイビー(一般職対象)」と、上質さと品格を表現した「クラスグレー(マネージャー職対象)」というオリジナルベースカラーに、一人一人の個性が輝くシンプルさと、従業員同士の繋がりを表現した「WAVE LINE」を採用。機能面においては、タテヨコ方向へのしなやかなストレッチ性と高い吸水速乾性を持つ素材「SOLOTEX®4WAYダブルクロス」を搭載し、さらに、汗をかいても汗ジミを生地の表面に映りにくくしつつ通気性もありムレにくい汗ジミ対応のニット素材「デュアルファイン®」を組み合わせ、洗濯を繰り返しても高い機能性を維持し続ける。

新しい一歩を踏み出す自分と、変わらないお客様への想い。をコンセプトに従業員9名が出演者のPV公開>

 “新しい一歩を踏み出す自分と、変わらないお客様への想い。をコンセプトに、新しい制服の導入をきっかけに、従業員一人一人が自分の「好き」や多様な価値観を活かし、誰かに喜びを届けることで「生きるヨロコビ」を感じる――その瞬間が描かれた本作品。スタッフの自由な自己表現を後押ししながらも、「接遇」や「おもてなしの精神」を大切にすることで、「おもてなしの心(接遇)」と「自由なスタイル(身だしなみ)」を両立させていく姿を表現している。

 プロジェクトチーム、撮影スタッフ、出演した従業員9名がワンチームとなり、真剣に、そして楽しみながら制作。ただ「かっこいい」だけではなく、それぞれの想いが交錯し、化学反応のように新しい熱量が生まれた。一人一人の個性とチームのエネルギーが重なり合い、「好き!」が世界を動かす原動力になる――その瞬間を切り取った作品となっている。

<今後の展望/一体感と個性がもたらす相乗効果が「お客様」と「スタッフ」の「生きるヨロコビ」に>

マルハン東日本「東日本スタイル」プロジェクトリーダー/飯田崇寛氏 

 新制服プロジェクトの中で、「そもそも制服は本当に必要なのか?」という議論が生まれた。「東日本スタイル」導入にあたり「個性の尊重」を重視する中で、スタッフの間には「同じ制服を着ること」への抵抗感が一定数あるのではないかという考えが浮上したためだ。しかし、その懸念は杞憂に終わった。実際に多くのスタッフに意見を聞いたところ、彼らが大切にしていたのは、「マルハン東日本の制服を身に着けてお客様に向き合うことへの誇りとプライド」。この意識が多くのスタッフに根付いているとともに、「同じ制服を着ることで生まれる一体感」を大切にしていた。

 一方で、「店舗で働く自分」と「日常の自分」が共存していることも感じており、そのどちらも大切にしたいという声が上がった。つまり、個々の「好き」や「個性」を表現することが、仕事へのモチベーションや原動力となっている。

 新制服は、この「つながり」や「一体感」をデザインに込めるとともに、個々の「個性」や「色」を取り入れられる構造に仕上げた。一人一人の「輝き」や「仕事を楽しむ姿勢」が相乗効果を生むことで、店舗全体の雰囲気は大きく変化する。そしてそれは必ず、お客様にも伝わる。キラキラと輝く、真剣に働くスタッフを目にすることで、お客様に元気を与えられる。非日常のようでありながら身近に感じられる居心地のよい空間へと進化することで、特別な場、「また行きたい」と思える店舗をスタッフ自身の手で創り出せると信じている。

 新制服の導入は、「人とつながりの力で、人生100年時代に生きるヨロコビを創造する」という、マルハン東日本が掲げるパーパスの実現に向けた一歩に過ぎない。我々はこれからも挑戦を続け、会社のさらなる発展を目指すとともに、業界全体の成長にも寄与していきたい。

<制服デザインディレクター・岡義英氏コメント(概要)>

 今回のプロジェクトは、ユニフォームの企画デザインに対する新たな視点と、新たな気づきが得られるユニフォームの持つ価値を改めて考えさせられるプロジェクトだった。一般的には、企業の持つ存在価値や目指すべき姿を言語化しデザインで体現するが、マルハン東日本の場合、デザインすべきは企業は人で成り立っているという『本質』であり、その課題は「一人一人の個性が輝くことができるユニフォームとは」。これは難しい課題であったが、マルハン東日本ではブランディングとして『パーパス』が浸透しており、ぶれない姿勢が既に構築されていた。ゆえに、デザインも上辺ではなく『本質を突き詰めた先』にできたデザインであればそれは意味のあるデザインなのだと考えさせられるようになり、『本質を極める引き算のデザイン=意味のあるシンプルさ』であれば、一人一人の個性を輝かせることができ、さらには解像度の高い研ぎ澄まされたメッセージ性が生まれるそのような思想の上で誕生した。また、プロジェクトメンバーの強い意志と優しさがあったからこそ生まれた「デザイン」だと思っている。

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