兵庫県遊技業組合連合会(兵遊連、平山龍一会長)の青年部会(新井稔史部会長)は5月8日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸にて第50回定時総会を開催した。冒頭、部会員総数20名のうち、出席16名、委任状2名により総会の成立報告が行われた。
あいさつに立った新井部会長は2026年2月に兵庫県で全国青年部交流会が開催予定であることを報告。活発な議論を行う場として成功に導きたいと述べた。
議案審議では令和6年度事業報告及び収支決算承認の件、令和7年度事業計画設定の件、令和7年度終始予算設定の件、総会宣言・総会スローガンの採択などを審議され、いずれも満場一致で可決承認された。なお、事業報告の中で第10回で一旦区切りとなった「はぁ~とふるふぁんどフェスタ」については、「毎年開催することで、より県民に社会貢献活動を知ってもらえる場所を新たに設けられればと考えている」と述べられるにとどまり、引き続き新たな社会貢献活動の検討が続いていることが窺えた。
来賓からは、国会開催中のため出席が叶わなかった末松信介参議院議員からの祝辞を秘書の中西誠氏が代読。様々な社会貢献活動を行っている業界でありながらも性風俗などと同じように扱われ多くの補助金制度において対象外とされているとした上で、「遊技産業法のようなものを作って、風営適正化法と切り離す必要があるのではないかと感じている。健全な経営を行い、適度に楽しめる遊技産業を育成することが今こそ必要ではないか」と伝えた。
兵庫県警察本部生活安全部の大戸英治保安課長は公務のため、青年部会の益原武史副部会長が祝辞を代読した。営業の健全化については広告宣伝、子どもの車内放置事案、社会貢献活動の3点について言及があり、「今後も若い力を結集させてその存在価値をさらに高めていただきたい」とエールが送られた。
また平山会長は、青年部会の結束力とコミニュケーションの良さに言及。「青年部会ならではの意見を出してもらい、成功に繋げて欲しい」と期待感を示した。
記念講演には、講師として一般社団法人災害対策トレーニングセンター支援会の吉田克也常務理事が招かれ「阪神・淡路大震災から30年 ぱちんこ店防災拠点としての可能性」と題した講演を行った。途中、上映されたインタビュー動画では、平山会長、香野民浩副会長が発災直後の惨状と復興への取り組みについて語り、業界としての真摯な取り組みが現在に繋がっていると振り返った。講師の吉田常務理事は、「災害対策士のような見識を身につけることは社会貢献につながる」「(大規模災害時の)公助には限界があり、共助が必要」「遊技場に共通する建物の脆弱性」「共助の担い手となるためにホールができること」など、具体的な例を示しながら、ホールの防災拠点としての可能性を解説した。
総会終了後の懇親会には100名を超える参加があり、途中、お笑い芸人によるアトラクションや全日本学生遊技連盟からのゲストを招いたトークセッションも開催された。
(写真)左から、新井稔史部会長、平山龍一会長、末松信介参議院議員秘書 中西誠氏、災害対策トレーニングセンター支援会 吉田克也常務理事
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