日遊協、「パチスロプレイヤー調査2024」の結果を発表

 一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)は313日、「パチスロプレイヤー調査2024」の結果について概要を発表した。

 当該調査は、①パチスロの「参加人口」「参加率」「頻度」「満足度」の経年変化を確認し、遊技者の動向や考え方を把握する ②パチスロ市場にスマートパチスロが登場したなかで、ボーナストリガーといった新しい機能を備えた遊技機の登場も予定されている。遊技環境が変化するなかで、プレイヤーの遊び方や評価だけではなく、今後求められる遊技機を探索する ③パチスロ参加人口の維持・拡大に繋げるための施策を導き出す基礎資料とすることを目的に実施。

 調査は202514日~8日までの期間に、全国の18歳~79歳の男女を対象にインターネットで行い、事前調査で1万サンプルの有効回答を回収(回収した6万サンプルのうち、全国の人口構成に合わせた1万サンプルを用い、パチスロ遊技者/休止層の性年代構成を算出)。本調査では、現行プレイヤー層1516サンプル(プレイ頻度/23か月に1回以上)、休止者層471サンプル(事前調査にて出現した、現行プレイヤー層を性年代構成に合わせてウェイトバック集計を実施)の有効回答を回収した。

 同レポートの総括にあたる<考察と今後の対策>は以下の通り。

【パチスロ参加人口】
 「年1回以上」のパチスロ参加人口は2024年には約758万人となり、前年比で約76万人増加した。年代別では「10代・20代」が約32万人増加し、若年層のパチスロ離れに改善が見られた。スマスロを中心に面白い機種が増えたことや遊び方の幅が広がったことで、若年層を中心にパチスロの満足度が高まり、その結果として参加人口の増加につながったと考えられる。

【開始時期と休止時期と未経験者の勧誘に対する質問分析】
 パチスロの開始時期では、若い時にパチスロを遊び始めないと、年齢が上がってからでは遊ばない傾向が見られる。しかし、休止時期では若いうちに遊ぶのをやめる傾向が見られ、離脱も懸念される。誘っても良いと考える環境では「異なるレートでも隣同士で遊べる」「ゲームセンター感覚(少額)で遊べる」が上位となり、この点が遊ぶキッカケ作りになると考えられる。

【現行プレイヤー層に関する質問分析】
 ノーマルタイプの遊技状況では、継続して遊びたい意向が強いものの、ボーナスの獲得枚数に不満を持っている層が多い。今後導入されるボーナストリガー機の認知(知っている)と遊技意向(遊びたい)では、認知が約5割、遊技意向が7割となり、新しい仕様への期待の高さがうかがえる。直近1年間での勝ちやすさではノーマルタイプ・AT/ARTともに「変わらない」が最も高かった。毎年新しいパチスロ機が登場し、射幸性が変化する中で、勝ちにくいといったネガティブな印象は持たれていない。

【今後の対策】
 パチスロ参加人口は増加したものの、コロナ前の水準にまで回復していない。全体では「直近半年は経験なし」の割合が年々上昇しており、参加人口ではこの層が3年連続で毎年100万人以上いることから、パチスロからの離脱も考慮しておきたい。
 参加人口増加に向けた取り組みに加え、離脱しやすい若年層を定着させるための工夫や環境づくりも重要である。遊技機のバリエーションを増やしてほしいというニーズが若年層を中心に見られることから、若年層の遊技状況や遊技嗜好などを踏まえた遊技機開発が必要となってくる。また、若年層は勧誘意向が高いことを踏まえると、パチスロへの興味・関心を促進するための持続的なPRを推進することで、参加人口の増加や若年層の定着につなげられると考えられる。

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