ダイナムジャパンホールディングス(DYJH、東京都荒川区)は5月26日、2025年3月期の連結決算を発表した。
リリースによると、同社の2025年3月期連結決算は、営業収入126,076百万円(前期比96.7%)、営業利益10,972百万円(前期比122.1%)、当期利益4,019百万円(前年同期比118.7%)で、減収増益となった。
まず、「パチンコホール業界においては、参加人口はほぼ横ばいと見られるものの、スマート遊技機や新紙幣対応に伴う設備投資が増加したこともあり、店舗数の減少が継続。大手企業を中心とした出店エリアの拡大、中小企業では出店エリア集約による経営の効率化などの戦略を背景に店舗買収が活発化している」とホール市場を俯瞰。遊技機市場に関しては、2022年11月から導入の始まったスマートパチスロで複数のヒット機種の販売がありパチスロ機の設置割合が増加しているとの認識を提示した。
このような環境下、同社グループにおいては、パチンコ機の減台およびパチスロ機の増台を主とする店舗リニューアルを115店舗において実施。業界平均と比較してパチスロ機の設置比率は相対的に低い水準であったこともあり、引き続き同様の施策による競争力の強化、顧客支持の獲得に努めていくと展望した。
あわせて、同社が従前より重点的に取り組んでいるプライベートブランド機(PB機)の開発では、2024年11月に新筐体シリーズの第一弾として2,000台を導入したことに言及。「当該PB機は全面液晶機仕様であり、筐体および液晶部は継続的な使用が可能で、基板の交換によって新しい遊技機への入替が可能となっている。これらは部材コストの削減による遊技機価格の抑制、ならびに入替作業の負荷軽減に繋がるほか、製造および流通の各工程における環境負荷の低減にも寄与することが期待されている」と説明した。
他方、航空機リース事業については、当事業年度中に新たに納入された機体はなく、保有機数は10機で航空機管理サービスの管理機数は8機であること、日本の投資家向け営業拠点として日本支店を設立したことを報告。今後は、同支店を通じて航空機リースの販売及び機体管理サービスの提供を行い事業の拡大を図っていくとした。
なお、株主への期末配当は、1株あたり2円50銭とのこと。
同社決算の詳細については、以下より資料をダウンロードできる。
https://www.dyjh.co.jp/ir/archives/quick/index.html
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