一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)は3月13日、「2025年 パチンコ・パチスロファンアンケート調査(ホール来店客調査)」の概要を発表した。
この調査は、今後の業界発展に資することを目的に、パチンコ・パチスロファンの特性、プレー実態、ニーズ等とその動向変化を把握するための定点観測調査として実施。また、依存問題への対応や、業界の行うさまざまな社会貢献活動・広告活動へのファンの認知度や評価について調査分析し、業界対応の今後のあるべき方向性を探ることとしている。
調査は2007年から毎年実施しており、今回は前年11月14日~12月14日の期間に、全国の会員ホールおよびMIRAIぱちんこ産業連盟協力による加盟ホールなど18社・564店舗で調査を実施。ホール所有のタブレットを使用しWEBアンケート画面に来店客が回答する形で行った。なお1店舗あたり20人の調査により2953人の回答を集計・分析した。
ちなみに、回答者の基本情報を見ると、男性が79.5%、女性が20.4%。年代別では、男性が40代(21.5%)と50代(17.1%)でボリュームゾーンとなっており、女性は60代以上(6.5%)が最多であった。
パチンコ・パチスロ歴に関してはこれまでと大きな変化はなく「20年以上」が52.1%と5割を超えてボリュームゾーンとなっているが、前年度からは2.4ポイント減少した。一方で、1年未満の「新規層」は前年度の5.2%から6.3%と1.1ポイント増加したほか、1年以上5年未満の層も9.4%から9.8%とこちらも僅かながらに微増した。
ちなみに、喫煙状況についても回答を求めたところ、喫煙率が約5割で推移するなか、「主に紙たばこを吸う」層が2024年度の27.8%から23.5%へと4.3ポイント減少し、「主に加熱式たばこを吸う」層が23.1%から25.8%へと2.7ポイント増加。加熱式たばこ層の割合が上昇傾向を見せる中、初めて紙たばこ層を逆転したが、これは紙たばこを吸える施設の減少も背景に指摘される。なお、「喫煙しない」(吸ったことがない)層は38.2%と約4割を占めた。
<来店頻度と遊技レート>では、約2割を占める「ほぼ毎日」通う層が前年度から0.3ポイント増の21.8ポイントを占めた一方、「2日に1回程度」「4日に1回程度」「1週間に1回程度」のミドルからライト層すべてで約1ポイントから2ポイントの減少がみられた。貸玉・メダル料金については、「4円パチンコ」が21.5%と、前年度から約5ポイントの大幅な減少に。同時に「1円パチンコ」が28.6%と、前年度から約6ポイント増加を見せた。また、パチスロにおいても、2023年度から上昇傾向にあった「20円パチスロ」が41.7%と前年度から2.3ポイント減少し、「5円パチスロ」が5.1%と前年度から1.7ポイント増加するなど、正規料金での遊技が厳しくなっている現状を浮き彫りにした。
<遊技時間と平均使用金額、娯楽への参加傾向>では、遊技時間は長時間化、使用金額は減少に転じたほか、<ホールへ行く頻度、増えた理由・減った理由>では、来店頻度は減少傾向にあり、増えた理由のメインは遊技外要因で、減った理由は遊技要因と不景気であることが示された。
<今後のパチンコ・パチスロの継続意向>については、「継続意向あり」が54.5%と前年度から3.3ポイント低下した。一方、「継続意向なし」は12.2%と前年度から2.9ポイント増加し1割を超えた。この数値は2023年度の11.2%より1ポイント高い数値だ。強い継続意思を示す「とてもそう思う」の数値はここ5年でほぼ変わらないことから、約20%のコアユーザーの存在が窺えるが、「そう思う」の層で3.6ポイントの減少がみられた。なお、「どちらともいえない」層は約3割でここ数年変化は見られない。
新たな魅力を持った遊技機が登場してきた背景で、継続に否定的な層が2024年度および23年度よりも増えている点は留意したいところ。ここまでの調査で遊技要因以外のネガティブ理由も見えている中、メーカーもホールも“時代に適した”対応が迫られているといえる。また、性年代別では、男女ともにおおむね年代が若い層ほど継続意向が低い傾向が窺えたが、2024年度調査で20代以下の男性の「継続意向あり」が53.1%だったのが、47.7%に低下し、男性の年代別で唯一50%を割り込むと同時に、「継続意向なし」が20.5%と同じく2割を超えた点が気がかりだ。
なお、<スマート遊技機>に関しては、経験率が6割を超えるなか、「経験理由」は仕組みから機種へ関心がシフトし、「未経験理由」は難しそうが最多を占めた。今後の市場活性化を視野に入れた際、ファンの裾野拡大にはスマート遊技機への参加のハードルを下げる必要性が指摘される。ファンの約6割という参加状況から、パチンコ未経験者へのハードルはさらに高いものと想定されるなか、“分かりやすく、トライしやすい”遊技環境の整備が急務といえる。
















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