京都府遊協が京都府・京都市などの自治体と各福祉団体等に寄付・助成金を寄贈

 京都府遊技業協同組合(京遊協、白川鐘一理事長)と京遊連社会福祉基金は11月30日、京都市上京区の京都ブライトンホテルにおいて、令和4年度寄付・助成金の贈呈式、ならびに営業者・管理者等研修会を開催した。

 贈呈式に先駆けて、「京遊協おこしやすパチンコ・パチスロファン感謝祭」の開催時に各ホールから拠出された社会貢献協賛資金を基に寄贈される車椅子利用者のための送迎用軽自動車の出発式がホテル玄関前にて行われた。 

 寄付・助成金の贈呈式は、寄贈先自治体や助成事業の対象となった福祉団体の代表が参加する中で行われ、白川理事長から各団体に対して目録が手渡された。今回寄付・助成事業の対象となったのは京都府内に所在する福祉団体22団体で、令和4年度の各種福祉団体への助成は901万4240円、自治体への寄付は450万円、同じく協賛金は150万円にのぼり、令和4年度の京遊連社会福祉基金の財団事業は1501万4240円に達した(後日贈呈分を含む)。

 冒頭のあいさつで白川理事長は、「ここ数年、業界は苦しい経営環境が続いており、店舗数も年々減少しているが、こうした中においても社会貢献活動の必要性と重要性に理解を得ることができ、今年も寄付・助成金の贈呈式を行えることを嬉しく思うと共に、組合員各位には重ねて御礼を申し上げたい」と述べた。その上で、「社会貢献活動は地域に根差し、愛される存在を目指す業界として欠くことのできない大切な活動であり、その継続性を求められるものである。今後も歩みを止めることなく社会の期待に応えていくことが我々に課された使命であり、それが業界の未来に繋がっていくと確信している」と活動の継続に対する意欲を示した。

 助成金の寄贈式には対象となった22団体のうち21団体が出席し、それぞれの代表者が白川理事長より目録を受け取った。助成先を代表して京都フレンドリークラブからは、白川理事長に感謝状が贈呈された。

 営業者・管理者等研修会では、佛教大学副学長・教育学部教授の原清治氏が「現代若者論〜若い世代を理解するためには?〜」と題して講演を行い、また、京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室の松村和紀室長補佐は「健全営業等について」と題して、「ぱちんこ依存防止対策」「旧規則機の撤去」「適法営業の徹底」の3点について行政講話を行った。行政講話では「一部の常連客に対する隠語を用いた脱法的広告宣伝は、業界の課題解決のプラスにはならない」「『くぎ曲げ』という安易な表現が用いられていることに違和感を覚えるが、これは遊技機の不正改造事案である」など、京都府下における今年度の違反事例に触れながら、あらためて遵法営業の必要性について語られた。

(写真)左:白川鐘一理事長 中:佛教大学副学長・原清治氏 右:京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室・松村和紀室長補佐

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