ABC(静岡市駿河区)は2月27日、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館シズウエルにおいて「児童養護施設等退所児童応援事業」寄附金贈呈式を開催した。
今年で5回目となる本事業は、静岡県内の児童養護施設等を退所し、4月より新生活を始める児童を対象に必要な支度費として、一名につき4万円を寄贈するもの。児童が自立し、より充実した新生活が送れることを願い、必要な品物(家電製品、寝具、スーツ等)を購入する際の資金として援助する。
贈呈式では同社の冨田和宏代表取締役社長が「社会に出て自立していく若者たちにとって、社会に出る一歩目が非常に重要であると思います。当社としてその一歩目に対して微力ながらサポートができればという思いでこの活動を始め、今年もこうしてお役に立てることを大変嬉しく思います」とあいさつ。静岡県児童養護施設協議会石川順会長に目録を贈呈し、石川会長から冨田社長に感謝状が授与された。
児童代表からは「私は将来、私が多くの職員に支えてもらったように子供たちを近くで見守り支えていきたいと考え、児童養護施設の職員になりたいと思っています。そのために春から大学に進学しひとり暮らしを始めます。いただいたお金は新生活を始める資金としてありがたく使わせていただきます」と謝辞が述べられた。
贈呈式終了後には児童代表との歓談で冨田社長が改めてエールを送り、会場は温かな雰囲気に包まれて閉式となった。
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