京遊協青年部会が、早野教授を招いて研修会を開催

 京都府遊技業協同組合青年部会(京遊協青年部会、木下大佑部会長)は10月13日、京都市上京区の京都ブライトンホテルにおいて、都留文科大学の早野慎吾教授を招いて研修会を開催した。

 同部会は今回の研修会について、「早野教授はエビデンスに基づき、パチンコ・パチスロ依存問題に対する社会の誤解や偏見を払しょくするために、有効な解説と、業界の方向性に対する重要な提言をしていただいている」とした上で、「ギャンブル等依存問題については営業者側でも正しい認識を持つことが必要である」とし、京都府内の営業者・管理者・店長に向けて開催するに至ったとしている。

 研修会に先立ち木下部会長は、「厳しい状況が続いているぱちんこ業界ではあるが、早野教授の講演には少なからず光を感じるところがある。今後の業界の発展にためにも、ギャンブル依存についての正しい理解を深めて役立てて欲しい」とあいさつした。

 研修会には京遊協に加盟するホールの営業者・管理者・店長等約70名の他、京都府依存症等対策推進会議のメンバー3名が出席した。

 早野教授は「社会学から見たギャンブル依存〜正しいギャンブル依存を知るために〜」と題した講演を行った。ギャンブル依存に対しては治療という観点から医学的アプローチも必要だが、重要なのは社会学的アプローチとの見解を示した上で、歴史的見地からもギャンブルは無くならないとし、正しい理解に基づく取り組みの必要性を語った。またギャンブルにおける財産的利益という点では、ぱちんこは宝くじや公営競技と比較して極めて射幸性が低いと解説。広告宣伝に関しては、ガイドラインの運用など、ぱちんこ業界の取り組みを高く評価した。さらに、アルコール依存や薬物依存等との比較データを示しながら「ぱちんこだけが問題視される理由はない」とも指摘し、ぱちんこ業界には科学的反論が行えるような取り組みが求められるとした。

(写真)ヘッダー:早野慎吾教授 フッター:木下大佑部会長

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