一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)は2月22日、同月7日に東京都港区のDMM.com本社で「広報力向上シンポジウム ~繋がる名刺交換会」を開催した旨、発表した。
当日は、第1部で<パチンコメーカー団体「日工組」が取り組む ”KIBUN PACHI-PACHI”委員会の広報戦略を聞く>をテーマに、日本遊技機工業組合(日工組、榎本善紀理事長)の広報委員会・広報ワーキングチームの永谷俊介リーダー、今村勇二委員、荒井建治委員、山下耕司委員が講演。第2部では、グループディスカッションが行われた。
会議冒頭、あいさつに立った担当役員の福山裕治副会長は、「今回は、日工組の広報委員会を登壇者に迎え、参加者には日工組、日電協をはじめ、まさに業界横断的なメンバーが顔を揃えるシンポジウムになった」とし、改めて日遊協の成り立ちや、そもそもの役割などを解説。「日遊協は35年という長い歴史の中で、横のつながりを重視して活動をしてきた。今後も皆と力を合わせて業界を盛り上げていきたいと思っている。今日は長丁場となるが、忌憚のない意見を交換していただきたい」と述べた。
第1部の講演では、日工組の広報委員会・広報ワーキングチームが登壇。2023年に展開された“KIBUN PACHI-PACHI”委員会の広報戦略の在り方を解説した。
まず、同プロジェクトについて、「スマート遊技機が登場する今こそ、新しいファン獲得のための好機と捉え、社会全般との新しいコミュニケーションを企画した。業界の各団体へ説明するとともに協力を仰ぎ、この活動が始まった」と、取り組みに至った経緯を説明。
続き、「新しいコミュニケーションを盛り込んだキャンペーンのゴールは、パチンコ・パチスロが再び盛り上がっているという機運を作り、イメージアップと遊技に対する興味喚起を狙っていくこと。社会的視点では、エンターテインメントとしてのイメージアップに焦点を定めた」と企画意図を示すとともに、「認知、興味、体験、来店という各ポイントに様々な施策を当てはめて、これらを並行で動かす設計図をひいた。また、ベンチマークしている公営ギャンブルのTVCMや展開をチェックしながら、広告的アプローチの空中戦で機運を作り、並行してタッチポイント創出の地上戦という2軸で回していこうという作戦を立てた」と、計画について言及した。
プロジェクトでは、「お台場冒険王」への出展、「パチスロサミット」、「みんなのパチンコフェス」、東京・上野での「ショールームラリー」に加えて、「組合まつり」というB to Bの展示会にも出展するなど地上戦を実施する一方で、TVCMはキャスティングとTV局の考査が大きなポイントとなっていったと説明したほか、タレント事務所や全国のTV局にキャラバンし、遊技業界の現状(ファン人口の減少、社会貢献活動の多くの実績他)やイメージを変えていきたいという熱意を真摯に説明して回り、理解を求めていったことを伝えた。
なお、CMへの出演交渉が軒並み断られるなか、説明を受け入れてくれた柴咲コウさんから「わかりました。私でよかったら力になります」という返事をもらい、委員一同が胸を熱くしたという。
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