「パチンコ・パチスロファンアンケート調査2023」の概要を発表【日遊協】

 一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)は314日、記者会見の後に「パチンコ・パチスロファンアンケート調査2023」の結果概要を発表した。

 調査は2007年から毎年実施しており、今回は昨年1115日~1218日の期間に、全国の会員ホールおよびMIRAIぱちんこ産業連盟協力による加盟ホールなど18社・547店舗で調査を実施。ホール所有のタブレットを使用しWEBアンケート画面に来店客が回答する形で行った。なお1店舗あたり20人の調査により2950人の回答を集計・分析した。以下、同調査結果のサマリー。

1日あたりの遊技時間》前年からの大きな傾向差はない
 遊技時間を「いつも(毎回)決めている」人は2022年度と同様全体の3割程度となっている。1日あたりの遊技時間に関しては、2022年度と比較し平日・休日共に「3時間以上5時間未満」「5時間以上」の比率が上昇している。

《1日あたりの平均使用金額》
 1日あたりの平均使用金額は「1万~3万円未満」が39.8%で最も高い。1日あたりの平均使用金額の平均値は20192020年度と同程度まで回復。

《ホールへ行く頻度の前年比較》
 2022年度と比較し「前年より(頻度が)増えた」が上昇。頻度が増えた理由では「余暇時間が増えたから」が最も高く、「遊びたい台が増えたから」が続く。「遊びたい台が増えたから」に関しては、3年連続で比率が上昇している。頻度が減った理由では「勝てなくなったから」が最も高く、「お金の余裕がなくなったから」が続く。「お金の余裕がなくなったから」に関しても、3年連続で比率が上昇している。

《今後のパチンコ・パチスロの継続意向・意向理由》前年からの大きな傾向差はない
 「継続意向あり」は55.3%と、2022年度の54.4%より僅かに上昇。続けたい理由としては、 2022年度と同様「機種が面白いから」「遊びたい機種が置いてあるから、多いから」が上位に挙がっており、昨年度に引き続き、遊技機の面白さが遊技のモチベーションに繋がっている傾向がみられる。

《将来パチンコ店にあったら便利だと思う施設・サービス》
 「キャッシュレスで遊技できるシステム」の値が最も高い(3年連続同傾向)。本年度より追加した「0円パチンコ(無料で遊べるコーナー)」が3番手に位置している。

《社会貢献活動に対する認知》新規設問 
「ゴミ拾い」が最も高く、「節電」「災害前の駐車場の開放」が続く。社会貢献活動を知った場所について、「ホール店内告知」が最も高く、「ホールHP」「ネットニュース」が続く。

《パチンコ・パチスロ依存問題に対する告知・表示認知状況》前年からの大きな傾向差はない 
「リカバリーサポート・ネットワークの相談窓口告知ポスター(またはステッカー)」「18歳未満立入禁止」が「見たことがあるもの」「内容を知っているもの」の共に上位。

《今のパチンコ機の不満点》
 パチンコ機の不満点としては「大当たりしにくい」「あまり連チャンしない」「あまりお金をかけずに遊ぶことができない」が上位。2022年度と比較し「音がうるさい」「光がまぶしい」が低下しており、音量・光量に対する不満の改善傾向が見られる。特に2030代を中心に音量・光量に対する不満が低下している。

《今のパチスロ機の不満点》
 パチスロ機の不満点としては、「あまりお金をかけずに遊ぶことができない」「あまり連チャンしない」「大当たりしにくい」が上位で、パチンコ機と同傾向。「あまりお金をかけずに遊ぶことができない」はパチンコ・パチスロ機同様に3年連続で上昇しており、投資がかさむことに対する不満が、2022年度よりもさらに高まっている様子が窺える。

《交換する景品に求める要素》
 「全国のコンビニの商品と交換できる引換券」が最も高く、「自宅にいながら、インターネットで景品を選んで交換できる」「1万円以上の高額な景品を揃える」が続く。

《スマート遊技機経験》
 スマートパチンコの遊技経験率は48.7%、スマートパチスロの遊技経験率は51.4%。スマートパチンコの未経験理由は「好きな機種・遊技機がないから」が最も高く、スマートパチスロの未経験理由は「複雑で難しくてよくわからないから」が最も高い。また、理由のうち「スマートパチンコを知らなかったから」は17.6%、「スマートパチスロを知らなかったから」は18.2%。

《性年代別:スマート遊技機経験》
 スマートパチンコ・パチスロに共通して、遊技経験者は「男性20代以下~40代」が6割を超え、遊技未経験者は「男女60代以上」が4割を超える。

《スマート遊技機経験別:ホールへ行く月平均回数/1日あたりの平均使用金額/今年最もよく遊んだ貸玉・メダル料金》
 スマートパチンコ・パチスロに共通して、遊技経験者は遊技未経験者と比較し平均使用金額が高く、一方でホールへ行く月平均回数は少ない。貸玉・メダル料金に関しては、スマートパチンコ・パチスロ遊技経験者は「20円パチスロ」が、スマートパチンコ・パチスロ遊技未経験者は「1円パチンコ」が最も高い。

《スマート遊技機経験別:今のパチンコ機の不満点》
 スマートパチンコ・パチスロに共通して、遊技経験者は「大当たりしにくい」が、遊技未経験者は「あまり連チャンしない」が最も高い。

《スマート遊技機経験別:今のパチスロ機の不満点》
 スマートパチンコ・パチスロ遊技経験者と、スマートパチンコ遊技未経験者は「あまりお金をかけずに遊ぶことができない」が最も高い。スマートパチスロ遊技未経験者は「あまり連チャンしない」が最も高い。

《スマート遊技機経験別:今後のパチンコ・パチスロの継続意向・意向理由》
 継続意向あり(「とてもそう思う」「そう思う」の回答者)は、スマートパチンコ遊技経験者が58.0%、スマートパチンコ遊技未経験者が52.8%、スマートパチスロ遊技経験者が55.7%、スマートパチスロ遊技未経験者が54.9%。継続意向の理由として、スマートパチンコ・パチスロに共通して、遊技経験者は「機種が面白いから」「遊びたい機種が置いてあるから、多いから」が高く、機種に対する評価の高さが継続意向に繋がっていることが窺える。一方、スマートパチンコ・パチスロに共通して、遊技未経験者は「店員の対応、態度がよいから」が最も高く、ホールでの居心地の良さが継続意向に繋がっていることが窺える。

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