ABC(静岡市駿河区)は3月10日、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館シズウエルにおいて「児童養護施設等退所児童応援事業」寄付金贈呈式を開催した。今年で6回目となる本事業は、静岡県内の児童養護施設等を退所して4月から新生活を始める児童を対象に、一名につき4万円を寄付するもの。同社は児童が自立し、より充実した新生活が送れることを願って、必要な支度費として援助している。
贈呈式では同社の冨田和宏代表取締役社長が「自分の未来は自分自身で切り開いていくことができ、どんな小さな成功も自信へとつながります。皆さんのこれからの人生が希望に満ちて充実したものになることを願います」と児童にはなむけの言葉を送った。
また、児童代表からは「初めての一人暮らしであり学業と家事の両立には不安な気持ちがありますが、ABCからの応援を胸に頑張っていきたいと思っています」と感謝の言葉が述べられた。
贈呈式終了後には児童代表との歓談で冨田社長が改めてエールを送り、会場は温かな雰囲気に包まれて閉式した。
【事業概要】
対象者:静岡県児童養護施設協議会の児童養護施設12か所及び自立援助ホーム2か所に入居している児童のうち、2025年3月に退所(卒園)する児童(今年度は12施設、27名が対象)
寄付金:108万円(4万円×27名)
寄付累計額:652万円(2020年〜)
(ヘッダー写真)左から、静岡県児童養護施設協議会種田副会長、石川会長、ABC冨田社長、加藤常務取締役
(フッター写真)あいさつするABCの冨田社長
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