パチンコホールを中心に総合エンターテインメント事業を展開するマルハン（京都市上京区、東京都千代田区）の北日本カンパニーは12月11日、観光事業展開に向けて2022年に設立した子会社『株式会社KITAI resort』を通じ、23年11月30日に 『株式会社MUGEN』（東京都目黒区）の発行済株式の80％を取得したことを発表した。

　MUGENは、国内外で炉端焼き“なかめのてっぺん”及び鮨・天婦羅など飲食事業を展開するほか、業界でも注目される教育手法や開発アイデアを持ち、何より従業員の高いエンゲージメントに支えられた理念経営を実践する企業。今回はその理念経営に強い感心と共感を覚え、株式取得にて共に手を組み事業を行っていくこととなった。

　なお株式取得後も、代表取締役社長の内山正宏氏並びに取締役副社長の前原妙子氏による強いリーダーシップのもとで現行の経営体制を継続する。そのため、今期経営方針および計画にも変更はない。今後はKITAI resortによるサポートを実施し、KITAI resortの観光事業領域とMUGENのブランド戦略によりシナジー創出を図る体制を構築していく。

＜MUGENとは＞
　MUGENは、2007年4月9日に内山氏により創業され、現在は国内外に飲食事業を展開。創業業態である炉端焼き「なかめのてっぺん」などの居酒屋業態や、ラグジュアリーな雰囲気を気軽に楽しめる「鮨 おにかい」、5年連続ミシュラン一つ星を獲得した「天婦羅 みやしろ」などの高級飲食業態にも活動領域を広げている。また創業以来“もったいないプロジェクト”を展開し、近年では立ち喰いなどのカジュアル寿司店に挑戦するなど、早くからSDGsへの取り組みも推進している。
　創業者であり現社長でもある内山氏は、外食アワード2022を受賞し、各店舗においては居酒屋甲子園での活躍も認められている。新規出店にも積極的で2023年に 「浅草橋 鮨 うらおにかい」や「立喰すし 魚河岸 山治」を、最新店舗としては11月24日に麻布台ヒルズ（東京都港区）内に「居酒屋 うちやま」をオープンした。国内23店舗、国外3店舗（FC含む）をグループ展開しており、積極的な挑戦を通じて≪すべての人の「幸せの力」に‼≫ の理念実現に邁進している。

＜マルハン北日本子会社 KITAI resortの設立経緯と今後について＞
　KITAI resortは、マルハンが有するリソースをさらに活かした新たな領域に挑戦するため、成長産業と見込まれる観光産業の中でも特に富裕層向け観光事業をターゲットとし、2022年に設立。現在は、高級宿泊型施設や高級飲食業態のM&Aを含めた新規事業開発を幅広く進めている。今回の株式取得は、KITAI resortが進める富裕層向け観光事業に必要不可欠な圧倒的食体験に関して、MUGENの持つ、人材・教育・流通・アイデアなど各種リソースを最大限に発揮し、双方にとってwin-winとなることを想定。MUGENの企業理念 ≪すべての人の「幸せの力」に‼≫と、マルハングループの経営理念≪人生にヨロコビを≫を掛け合わせ、共に成長戦略を描いていくことができると確信している。
　なお、KITAI resort並びにマルハン北日本カンパニーでは、富裕層向け観光領域への今後の展開に伴い、ホテル・旅館をはじめとし、ゴルフ場、その他周辺事業（旅行代理店）など、M&A 案件並びに事業承継案件を広く募集している。

【観光事業会社概要】
社名：株式会社KITAI resort（キタイリゾート）
所在地：東京都千代田区丸の内1-11-1
代表者：代表取締役社長　韓俊
設立日：2022年10月13日
資本金：100万円
事業目的：ホテル及び飲食施設の経営並びに管理、旅行代理店業務、スポーツ、ホテル等のレジャー施設に関する経営管理、宣伝広告、開発、コンサルティング業務、医療に関する助言、相談、コンサルティング並びに審査業務、健康関連商品、医療関連機器の取り次ぎ、斡旋、販売、リース業務、会員権販売、不動産の売買、賃貸並びに管理、食料品及び酒類の販売、土地の造成開発