独立日本法人日本スポーツ振興センター(JSC)は9月26日、これまでのtotoに加えJリーグ、Bリーグの試合から好きな1試合を選び、試合結果を予想する新しいスポーツくじ「WINNER」の発売を開始した。
この件について、多くのメディアがニュースを配信した。JSCが発出したリリースや報道によると、JSCは同日、記者会見を開催し、新たにバスケットボールのBリーグと、サッカーのJリーグなどの試合を対象に、1試合の結果や優勝チームを予想する「WINNER」を26日から販売すると発表。会見にはアンバサダーに就任した歌手で俳優の木村拓哉氏も登場し、アピールした。
「WINNER」はJリーグやBリーグの好きな試合を選び、その勝敗と得失点などを予想する。くじは一口200円、当選は1等のみで当選金額はオッズにより変動する。Bリーグでは今季開幕なる29日から、Jリーグでは10月1日から新スポーツくじの対象となる。販売場所は、くじ売り場やコンビニエンスストアのほか、インターネットでも購入可能。
なお、サッカー以外の競技がスポーツくじの対象となるのはこれが初めて。1試合の予想はサッカーが両チームの得点と勝敗によって18択、バスケットボールは得点差と勝敗によって16択から選ぶ方式となっているとのこと。
また「WINNER」の売上の一部は、これまでのスポーツ振興くじ助成の財源として活用されることに加えて、JリーグやBリーグのクラブチームに還元され、選手等のための環境整備やクラブ強化などに充当される。
JSCが運営しているスポーツくじは、スポーツの環境整備に向けた財源確保を目的に、2001年から全国で販売がスタート。くじの対象はこれまではサッカーだけで、開始当初はJリーグなどの指定された13試合の結果を予想する「toto」のみの販売だったが、2006年からはコンピューターが無作為に結果を選び高額の当せん金で注目された「BIG」が始まるなど、これまでに8種類のくじが販売されてきた。さらに2013年からは対象となる試合に海外サッカーが加わるなど、拡大路線をたどってきた。
JSCによると、スポーツくじの売上は、平成2001年度は643億円だったが、2021年度は1131億円にのぼり、過去最高を記録したという。
政府によるスポーツベッティング解禁への布石とも取れる動きに注目される。
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