京都府遊技業協同組合(京遊協、杉本潤明理事長)と公益財団法人京遊連社会福祉基金(白川鐘一理事長)は11月28日、京都市上京区の京都ブライトンホテルにおいて、令和7年度寄付・助成金贈呈式を開催した。
式典に先立ち、ホテル玄関前では福祉車両の贈呈式が行われ、社会福祉法人あしぎぬ福祉会の吉岡正俊理事長に杉本理事長がレプリカキーを手渡した。車椅子利用者の乗車デモンストレーションも行われ、参加者が実際の運用イメージを確認した。
その後、1階「慶祥雲の間」で本式典が開かれ、冒頭あいさつに立った杉本理事長は、財団が有する約13億円の原資について説明。「その資産運用による年間約3千万円の利回りから諸経費を差し引き、残りを寄付・助成金としている。原資自体は先輩方の寄付から始まったものであり、業界環境が厳しい中でも社会貢献活動を続けられる仕組みを組合員に理解いただき、次世代へ志を継承していきたい」と述べた。
第1部の贈呈では、まず京遊協から、ファン感謝祭で各ホールが拠出した社会貢献協賛基金を基に、あしぎぬ福祉会および養護老人ホーム満寿園へ、利用者の送迎やレクリエーションに使用する車いす移動車両(180万円相当)が贈られた。
続いて青年部会からは、9月12日のチャリティゴルフ大会で集まった42万1,218円が、社会福祉法人みやこ等4団体へ設備整備費として贈呈されたほか、社会福祉法人洛西福祉会にパチスロ遊技機1台(14万6,930円相当)が寄贈された。
さらに京遊連社会福祉基金からは、公募に基づき選考した25の社会福祉団体(うち20団体が式典に出席)及び京都市に対し、総額925万5,361円の助成金が贈られた。このほか、京都府へ250万円、京都市へ150万円の寄付、啓発活動等の事業として4団体への269万7,420円の支援が行われた。
これらを合わせた本年度の寄付・助成金等の総額は1,595万2,781円に達し、これまでの寄付・助成金の累計額は9億8,531万2,274円となった。
第2部では、営業者・管理者等研修会が行われた。京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室の中峯淳一室長補佐が「健全営業等について」と題して講話し、業界の自主的健全化、不正防止、のめり込み・依存対策、社会的地位向上の取り組みについて言及。「健全娯楽としてのあり方を考え続けてほしい」と呼びかけた。
続いて、京都産業大学理事長兼法学部教授で前京都府知事の山田啓二氏が講演を行い、新しい時代の生き方について語った。

(ヘッダー写真)杉本理事長(左)からあしぎぬ福祉会 吉岡理事長へレプリカキーの贈呈
(フッター写真)左から、杉本理事長、白川理事長(財団)、中峯室長補佐、山田啓二氏
















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