PAA、依存問題勉強会を開催

 一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA、岡林克彦理事長)はギャンブル等依存症問題啓発週間中の514日、東京都豊島区の高田馬場BSホールで「依存問題勉強会」をオンライン併用で開催した。

 今回は公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀特任教授と、浦和まはろ相談室代表で精神保健福祉士の高澤和彦氏、マルハン西日本カンパニーの鈴木智一氏、全日本学生遊技連盟(学遊連)の学生職員・石橋昊大氏、同理事・浪岡将史氏によるディスカッション形式で勉強会を進めた。

 勉強会の冒頭、岡林理事長があいさつに立ち、「2019年に始まった依存問題勉強会が回を重ね8回目となった。当時を振り返ると現在は依存に対する理解や知見が少しずつだが深まっているように思われ、取り巻く環境の変化を感じる」と感想を述べるとともに、「この勉強会で得たことを持ち帰り、少しでも周りに伝えてもらいたい」と呼び掛けた。

 勉強会では、PAA依存問題PTの大石大氏とファンメディア・パチ7のハニートラップ梅木氏が進行を担当する中、学遊連から寄せられた学生の51の疑問を<ギャンブル等依存症の定義 法律・医療・支援での判断基準は?><黄色信号 初期症状をどう見るか?><「なぜハマるのか 「脳の問題」か、それとも「人生の問題」か?><お金のリアル 借金はどこからが危険か?><相談のハードル 業界・相談機関・AI3つの入り口><広告表現と依存 直接ではなく「疑われる問題」として捉え直す><適度に楽しむ遊びと両立 スマートPLAYスタイル+業界の発信>にカテゴライズし、それぞれの立場からディスカッションを行った。

 篠原教授はディスカッションの中で、WHOICD-11に基づく依存症の定義をひもとき、健全な遊び方(スマートプレースタイル)について解説。危険な遊び方を減らす3か条/上限金額を決める(決めパチ)、生活を侵害しない範囲で遊ぶ(よゆパチ)、家族や友人に隠さず話す(シェアパチ)の意味やその背景について、さらに貯金を推奨し、ギャンブルの種類を絞ることがリスク低減に有効であること、「やめる」より「賢く遊ぶ」ことを重視する意識を持つことで生活の中の楽しみ、趣味としてのぱちんこが成り立っていくことなどを説いた。

 また、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN)の電話相談窓口の経験を持つマルハンの鈴木氏は、ギャンブル等依存症対策基本法に基づく依存症の定義を解説。ここでは篠原教授からも、何時間やったら、いくら使ったらといった線引きをすることよりも、のめり込むことによって日常生活、または社会生活に支障が生じているという本質を捉えることの重要性が示された。さらに、支援活動を行っている浦和まはろ相談室の高澤代表とともに、匿名性の高い相談窓口の存在や、支援する側のもう一段深く掘り下げた依存に対する理解を進めていくことの必要性などが語られた。

 なお、学遊連から寄せられた質問からは、ギャンブルへの依存を「生活の問題」として多角的に捉え、予防・支援・健全な遊び方の啓発を重視し、業界・支援者・行政・ユーザーが連携して取り組んでいくことの重要性が改めて浮き彫りになった。

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