大阪府遊技業協同組合(大遊協、平川容志理事長)は6月23日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪において、令和4年度総代会を開催した。
冒頭の来賓あいさつで、大阪府警察本部の奈良澤光昭生活安全部長は日頃の大遊協による地域防犯活動等への協力に謝意を述べた後、遊技業界へのお願いとして「ぱちんこ営業における広告宣伝の健全化及びぱちんこへの依存・のめり込み防止対策」「遊技機の不正改造事犯の絶無」の2点に言及。特に依存対策については社会的な関心が高くなっているという認識を示し、組合の自己申告プログラム、家族申告プログラムの導入営業所の拡大等への取り組みに期待するとした。
これを受けてあいさつに立った平川理事長は、今年度は「意義ある社会貢献活動への取り組み」「広告宣伝ガイドラインの遵守徹底」「のめり込み・依存防止対策」を推進すると述べた。「のめり込み・依存防止対策」については2029年秋に開業予定の大阪IRの整備計画が承認され、今後さらに遊技業界の依存問題への取り組みが社会の関心事になると予想。大遊協ではすでに20年に亘り依存問題に取り組んできた経緯があり、大阪府が昨年11月に設置した「大阪府ギャンブル等依存対策推進会議」に参画して、推進計画に基づいた取り組みを推進しているとした。
総会は、総代ならびに代議員55名中、出席33名、委任14名をもって成立が報告され後、議案審議が行われ、任期満了に伴う役員改選では、平川理事長が再任された。
総会終了後、都留文科大学の早野慎吾教授による「社会学から見たギャンブル依存~現場の皆様がギャンブル依存を正しく理解するために~」と題した講演が行われ、総会参加者の他、受講を希望する500名を超える業界関係者が集まり、ギャンブル依存に対する知識を深めた。
(フッター写真)左から:平川容志理事長、大阪府警察本部・奈良澤光昭生活安全部長、都留文科大学・早野慎吾教授、懇親会に駆けつけた太田房江参議院議員
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