ダイコク電機「DK-SIS白書2026年版‐2025年データ‐」刊行記者発表会を開催~ビッグデータに基づく参加人口推計を発表、その数1609万人~

 ダイコク電機(名古屋市中村区)は715日、「DK-SIS白書2026年版‐2025年データ」の刊行記者発表会を東京都文京区の東京ドームホテルで開催した。DK-SIS白書は、2004年の創刊から今回で23冊目の発刊となる。

 当日は、柏森雅勝代表取締役社長が主催者あいさつで、今回の白書の目玉として“17年ぶりにファン人口に言及している点を挙げ、「参加人口の推計値は他でもいろいろ発表されている。ただ、それらがアンケート調査の結果に基づいたものであるのに対し、当社の推計はDK-SISが保有する営業データおよびファンの行動データ等、複数のビッグデータに基づいている」と、依拠するデータが異なることを強調した。また、4円パチンコが20円パチスロの設置台数を下回るパチンコ不調・パチスロ優位の現状に触れ、「この状況をどのように捉え、どう変えていくべきなのか。ここに記されていることはあくまで結果だが、変化の原因と今後の対応を深く考えていかなければならない」と警鐘を鳴らし、白書の活用を訴えた。続き、MG推進部SISプロフェッショナル・首席講師の片瀬宏之氏が、記者発表資料をもとに白書の概要説明を行った。

 冒頭、今回のトピックスとして「DK-SISデータ規模」「4円パチンコ20円パチスロ業績」「業界総売上・総粗利・遊技機利益」「パチンコ・パチスロ参加人口推計」「スマート遊技機台数シェア」の5項目を提示。まず「DK-SIS保有データ規模とSIS台数シェア」について、市場の総台数は減っているなか、保有している台数規模自体は約140万台強を維持し、去年の42.1%から43.5%に拡大した。DK-SISが持つ設置台数のシェアが初めて40%を超えた2023年と比較して2.4ポイント増加しており、片瀬氏は「DK-SISビッグデータとしての価値は年々上昇している」と自負した。実際、DK-SISでは高い台数シェアにとどまらず、売上で56.6%(前年比1.8ポイント増)、粗利で53.6%(同1.8ポイント増)と、ともに市場の50%を超える数値を用いて業界全体の動向を予測しており、そのデータの精度およびデータ分析における高いスキルを誇っている。
 なお、白書に記された“2025年業界動向10大キーワードは、「①2025年パチンコ参加人口は1609万人と推計~実遊技データを基に、17年ぶりに市場規模を再定義~」「②業界総売上は横ばいも、総粗利・遊技機利益は下落基調」「③4円パチンコの遊技時間(アウト)が3年連続で過去最低を記録」「④20円パチスロ業績は成長期から成熟期へ」「⑤LT3.0 +登場でパチンコ出玉性能に拍車がかかる」「⑥ボーナストリガー(BT)搭載機登場でパチスロ規格が拡張」「⑦スマートパチンコは大幅拡大、スマートパチスロの導入は拡大ペースが緩やかに」「⑧高スタート機シェアが拡大」「⑨遊技機販売台数は横ばい、パチンコ増・パチスロ減と対照的な結果に」「店舗数の減少傾向続くも、減少ペースは緩やかに」であった。

4円パチンコの遊技時間・アウトが3年連続で過去最低を記録/20円パチスロ業績は成長期から成熟期へ
 パチンコの2025年のアウトは1610個(前年比マイナス110個)と過去最低を更新。また総遊技機内台数設置シェアを見ると、4円パチンコの台数シェアが31.9%と24年からさらに3ポイント減少した。逆に20円パチスロの総遊技機内設置台数シェアは36.5%と伸長している。また、4円パチンコのパチンコ内台数シェアが56.3%と、数年前まで6割近くあったシェアが徐々に減るというマイナス基調にあり、既に約44%が低貸し営業になっている。他方、20円パチスロを見ると、パチスロ内台数シェアは84.4%と大半のファンが通常貸しで楽しんでいる状況が窺える。この差について片瀬氏は、要因の1つとして4円パチンコにおける遊技時間売上と遊技時間粗利の上昇を挙げ、2025年の遊技時間売上(投資スピード)が9790円と前年より380円上昇し1万円に到達する勢いであること、20円パチスロはこれが6640円と4円パチンコの約3分の2にとどまることを提示し、4円パチンコが20円パチスロより長く遊技できない実情を示した。また遊技時間粗利も、4円パチンコは1550円と初めて1500円台に到達した一方、20円パチスロは810円と約半分程度にとどまっている。これらのデータを見れば、20円パチスロが4円パチンコより業績を残しやすい状況にあることは明らかだと結論付けた。

業界総売上は横ばいも、総粗利・遊技機利益は下落基調/不調なパチンコ新機種への投資増加が全体の遊技機利益減少に繋がった
 また、<業界総売上・総粗利・遊技機利益>に関しては、まず、「ダイコク電機としてファンの負け金額の総額である業界総粗利が最も業としての規模を表す上で適切と考えている」とコメント。その上で、2024年から25年で業界総売上は横ばいで、総粗利・遊技機利益は若干の下落基調となったとし、その原因として不調なパチンコ新機種への投資の増加を挙げた。
 市場全体を見ると、総売上は16.2兆円と横ばいで、うちパチンコは7.4兆円(前年比マイナス0.3兆円)、パチスロは8.8兆円(同プラス0.3兆円)、総粗利に関しては前年比マイナス0.06兆円の2.48兆円で、うちパチンコが1.31兆円(前年比マイナス006兆円)、パチスロが横ばいの1.17兆円と推計された。総売上・総粗利ともにパチンコとパチスロで明暗が分かれたといえる。このような状況のなか、業界総粗利規模は2.54兆円から2.48兆円に下がり、遊技機購入費は前年の0.70兆円から0.73兆円に上昇。これにリンクして遊技機販売台数はパチンコ・パチスロ合わせて前年の149万台から151万台となるなか、パチンコに関しては78万台から87万台へと9万台増加した。また1台あたりの遊技機価格も上昇傾向を見せる中で、前年の469000円から484000円と15000円上昇し、平均で見ると50万円レベルとなっている。遊技機購入費が上がり、遊技機総粗利規模が減ったことにより、遊技機利益は1.75兆円と前年比0.09兆円のマイナスとなった。

ファン人口は約1609万人と推計~実遊技データを基に参加人口を再定義~ 
 注目の<パチンコ・パチスロ参加人口推計>について。今回、ダイコク電機として初めて、正式に参加人口の推計値を発表した。DK-SISでは、まず、年間延べ約6500万人のファンデータを保有する「Fan-SIS」の、顔認証によるファン1人1人のデータから、ファン1人あたりの客遊技時間を算出。この客遊技時間(2.98時間)に対して、140万台を超える2025DK-SISデータから得られる時間粗利(820円)を掛けた値が1回あたりの平均消費金額(来店単価)である2446円となる。また、Fan-SISから見る平均活動回数(2.5回/1人・月間・1店舗あたり)と、もう1つのファンデータであるサイトセブンから導き出された「1人あたり2.1店舗」の平均遊技店舗数を掛け合わせると、年間来店回数は63回となる。この2446円という1回あたりの平均消費金額に、年間来店回数の63回を掛けたものが、1人あたりの年間消費金額154098円となる。
 そして、2025DK-SISの業界総粗利金額が2.48兆円であることから、これを1人あたりの年間消費金額(154098円)で割ると、パチンコ・パチスロ参加人口は1609万人と推計される。多少の誤差はあったとしても、間違いなく1600万人前後のファンに支えられている産業、つまり、日本の成人人口の約6.6人に1人が今も参加している娯楽であることを、ダイコク電機DK-SISはビッグデータで証明したことになる。
 片瀬氏は、「全盛期と比較して市場規模が縮小しているのは事実だが、世間が言うように一部のコア層だけが参加している業界ではない。まだまだ多くのファンに支えられ、楽しまれている娯楽であり、産業である。その事実を、弊社のデータと共に広く世の中に伝えていただきたい」と記者たちに呼び掛けた。

(ヘッダー写真)記者会見に臨むダイコク電機の柏森雅勝代表取締役社長(向かって左)とMG推進部SISプロフェッショナル片瀬宏之首席講師

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