全商協傘下の中国遊技機商業協同組合(中国遊商、山本基庚理事長)は1月10日、広島市南区のホテルグランヴィア広島において令和7年「中国遊技機商業協同組合新年互礼会」を開催した。
冒頭あいさつに立った山本理事長は、我々の業界は風俗営業という言葉から性風俗と同じように誤解されており、公的融資や助成を受けられないのが実情とした上で、現在の枠組を脱して新たな業界の枠組みを目指す必要があると述べた。さらに「このようなことを成し得るためには政治の力が重要」として、夏の参議院選挙は非常に重要な選挙になるという見通しを語った。
来賓のあいさつは広島県、岡山県の両ホール団体理事長によって行われ、まず、広島県遊技業協同組合(広島県遊協、延川章喜理事長)の延川理事長が「ホールが抱える問題は、機械代の高騰や新紙幣対応コストの増加などでホールの体力が落ちていること」した上で、新台費用の償却をお客様に転嫁せざるを得ない状況が続いていることに警鐘を鳴らした。このような状況を乗り越えるためには垣根を超えた業界の協力が必要で、我々業界の政治力の弱さを克服するため、今年の参議院選挙は正念場となると指摘した。
また、岡山県パチンコ・パチスロ協同組合(千原行喜理事長)の千原理事長は、「ホール数は昨年末でおそらく6000店舗を切ったものと思われるが、一方でスマート遊技機の集客が徐々に上向いており、広告宣伝、賞品提供、貯玉再プレイのガイドラインが示されるなど、ホール経営の向上に期待が持てる状況も整いつつある」と述べ、遊技産業政治連盟の活動が大きか役割を果たしているとした。また、昨年6月に開催されたパチンコ・パチスロ合同祝賀会においては、自由民主党遊技産業政治連盟の国会議員58名を前にして、業界のパーパス「遊びの力で、心を元気に。」を発表したことにも触れ、「誇りを持って働くことができる環境作りを目指して、未来に向けた取り組みを進めていこう」と呼びかけた。
なお、会場への臨席が叶わなかった全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連、阿部恭久理事長)の阿部理事長はビデオメッセージで参加者にあいさつを述べた。
乾杯の発声は、回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商、大饗裕記理事長)の大饗理事長が行い、参加者は一丸となった取り組みを誓った。
(フッター写真)上段左から、山本基庚理事長、延川章喜理事長、千原行喜理事長
(フッター写真)下段左から、大饗裕記理事長、阿部恭久理事長<ビデオメッセージ>
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