一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)の東京都・関東支部(小巻嵩典支部長)は6月9日、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京で通常総会を開催。任期満了に伴う役員の改選では、小巻支部長が再任となったほか、3名の副支部長を再任。支部長1名、副支部長7名、相談役1名の計9名体制で支部運営にあたることとなった。
小巻支部長はあいさつの冒頭、スマート化の加速や着実に進行しているキャッシュレスへの動きに柔軟な考えで臨み、業界発展に向け得て尽力することを呼び掛けた。加えて依存対策について、「私たちの業界が発展していく上で、避けては通れないこと」と位置づけ、引き続き社会的責任を果たしていくこと、安心安全な遊技環境の提供に協力を求めた。
来賓あいさつでは日遊協本部を代表して西村会長が登壇。冒頭、夏の参議院議員選挙に業界内から立候補者を擁立することについて、「この業界が、多くの雇用を生み、多くの納税ができる健全な娯楽として、さらに社会に貢献できる産業へと大きなステップアップを図るチャンス」と形容。また、遊技産業をサスティナブルという視点で成長させ、社会に認めてもらえる産業にしていく“道半ばにある”との認識を示した上で、「行政ともしっかりいろんな話し合いをしながら、この業界が未来にどういうふうに花を咲かせていけるのか。これからの成長を皆と共に考えていきたい」と述べた。
当日は、警視庁生活安全部保安課の滑川寛之風俗保安対策官が「業界のさらなる健全化に向けて」を演題に行政講話を実施し、“業界の健全化を推進する上でお願いしたいこと”として、「各種ガイドラインの適正運用」「ぱちんこへののめり込み・依存防止対策」「射幸性を抑える取り組みの推進」「暴力団排除」の4点を提示。
ガイドラインの適正運用に関しては「これが適正に遵守されれば、業界にとっても有益なものである」との認識を示し、「3つのガイドラインを遵守することで、いずれも営業の健全性が高まり、業界に対する世間のイメージを高めることにつながるものと考えられる。引き続き遵守徹底に努め、業界のさらなる健全化を推進してもらいたい」と要請。
また、射幸性の抑制に対しては、「射幸性の抑制のためには、ホールやメーカーだけでなく、業界全体の共通理解が必須である」との考えを示し、「幅広い年齢層の顧客がポケットマネーの範囲内で安心して楽しめるよう、またパチンコファンの裾野を広げるためにも、業界の横断的組織である貴協会が率先して射幸性を抑える取り組みを業界全体で押し広げ、推進していってもらいたい」と協会の存在意義を意識した取り組み求めた。
(ヘッダー写真)小巻支部長
(フッター写真)滑川風俗保安対策官
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