【総会】日工組 任期満了に伴う役員改選で榎本理事長が再選

 日本遊技機工業組合(日工組、榎本善紀理事長)は6月1日、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門で第63回通常総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では、榎本理事長が再選を果たした。

 総会後に開かれた懇親会の場であいさつに立った榎本理事長は、先ほどの総会で2期目を務めることになった旨、報告。また、昨今のパチンコの評価低迷を憂慮しつつ、「機種開発に関しては、まだまだ工夫の余地はある。もう1回、パチンコが頑張ってファンに支持されるようになってくると、やっと本格的に一番の課題であるファン拡大への道が開ける。今期、それが実現し、皆に感謝してもらえるくらいまで頑張って参りたい」と意欲を見せるとともに、KIBUN PACHI-PACHI PROJECTもスタートしたなか、業界広報も引き続き盛り上げていくことを約束した。

 続き、来賓あいさつに立った警察庁生活安全局保安課の松下和彦課長は冒頭、新型コロナが5類に移行し社会経済活動も徐々に進んできたことに言及。「業界においては、脱コロナの動きに加えて、スマート遊技機の導入という新たな環境での取り組みが始められているところ」と俯瞰しつつ、「去年の8月に着任して以降、榎本理事長等とコミュニケーションを図りながら、業界としての課題や取り組みをいろいろ聞かせてもらった。これからもこうしたコミュニケーションを図りながら、業界として、日工組としての課題や意見に真摯に耳を傾けながら対応を進めていきたい。業界の健全化に向けた取り組みについてはしっかり支援していきたい」と述べた。

 令和4年度の事業報告では、パチンコ遊技機(打球遊技機)の証紙発行枚数は約111万枚(遊技盤約48万枚を含む)で前期比約10万枚増となり、2期連続で増加した。また回胴式遊技機の証紙発行枚数は約27万枚で、前期比約12万枚の増加となった。このほか、将来の遊技機の形をどのように構想していくのかを検討する「未来遊技機委員会」を設立したことも報告された。

 なお令和5年度の事業計画では、「出玉に頼らない安心して遊べる遊技機の開発・製造に努める」「スマート遊技機の普及に向けての施策を推進する」「型式試験の適合率向上を図り遊技機の供給体制を整える」「コスト低廉化に向けた施策を推進する」など11項目を重点となる基本的な施策として掲げ、推進していく。

【新役員】(敬称略)
代表理事・理事長 榎本善紀
副理事長 盧昇、星野歩、石原明彦(昇任)
専務理事 木岡保雅
理事 梅村尚孝、安藤 昇、今山武成、新井宏明(会計担当)、渡辺圭市(技術担当)
監事 水島勇治(新任)

(写真)ヘッダー:新役員 フッター:左=榎本善紀理事長 右=松下和彦課長

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