大阪府遊技業組合連合会青年部会(金森健鎰部会長)は5月31日、大阪市天王寺区の「シェラトン都ホテル大阪」にて、第36回定時総会及び懇親会を開催した。
冒頭であいさつに立った金森健鎰青年部会長は「コロナ禍における社会経済活動が正常化に向かう中、われわれの業界は引き続き、参加人口の減少という課題を抱えたままにある。日本を代表する娯楽として君臨したパチンコの復権には、気軽に安全に、安心して遊べ、かつ楽しい時間・空間を提供するという遊技業の原点回帰は必須となる。新規則機導入という過渡期は、市場の大きな転換点でもある。われわれは、喫緊の課題であるファン回復に向け、部会員一同、お互いに知恵を絞り、共通の課題に対する情報交換を密にし、業界、地域、そして社会に貢献できる青年部会としたい」と決意を述べた。
続き、大阪府遊技業組合連合会の平川容志会長があいさつし、「青年部会は部会長を中心に、コロナ禍の影響を受けながらも、活発な活動を展開し、様々な困難を乗り越えてきた。業界は多種多様な課題を抱えており、現状、一朝一夕で改善されることは難しいが、この時期を耐え、最善の活動を実施するには、業界が一丸となり、地道に遊技環境の整備を着実に実行する以外に策はない。娯楽の多様化の中、青年部の『若い力』こそが業界を発展に導く」とエールを込めた。
また、総会には大阪府警察本部から来賓の方々が出席され、生活安全部保安課の西川敦管理官が祝辞。西川管理官は日頃の警察行政への理解と協力に謝意を述べた後、青年部主催の、将来を担う子どもたちの健全育成に寄与する「未来っ子カーニバル」の、コロナ禍を経た3年ぶりの開催について触れ、同イベントは大阪を代表する社会貢献活動であることを強調、その存在意義に敬意を表した。一方、ぱちんこ営業の健全化については、「のめり込み依存防止対策の徹底」「使用済み旧規則機の適正な処分」「車内放置事故の防止」の3点について継続的な取組みを要請した。
議案審議では、令和4年度事業報告並びに収支決算報告、令和5年度運営方針並びに事業計画案、予算案審議が行われ、全て原案通り承認された。また、任期満了に伴う役員改選では、金森健鎰部会長を再任した。
総会後は講演会が開催され、将棋棋士の杉本昌隆八段が「師匠が語る、藤井聡太という才能」をテーマに講演を行った。弟子である藤井聡太九段とのエピソードを交えながら、ピグマリオン効果(他者からの期待を受けることで成果を出すことができる)の重要性などについて講演した。
会場を変えての懇親会では、金森部会長のあいさつに続き、来賓の兵庫県遊技業組合連合会の新井稔史青年部会長の祝辞、大阪府遊技業協同組合の田中相司富田林支部長の乾杯の音頭を合図に、青年部会員と大遊連、関連団体、関連メーカーとの親睦が図られた。
(写真)左:金森健鎰部会長 右:将棋棋士の杉本昌隆八段
この記事へのコメントはありません。