パチンコホール関連会社11社は4月1日、厚生労働大臣の認可を受けて業界初となる総合型企業年金基金、遊技関連企業年金基金(関基第016771号)『YUKiN (ゆうきん)』(東京都台東区)を設立した。
この基金は、遊技関連企業で働く人の老後に向けた効果的な資産形成を“退職金積立年金制度”の運用により支援。従業員のモチベーションと生産性の向上に貢献することを目指し、ひいては業界をさらなる成長へ導くことを目的としている。
『YUKiN (ゆうきん)』 は従業員選択型の積立式退職金制度で、これに加入した従業員は前払い退職金制度を利用し、1000円単位で設定した毎月の掛金を将来に向けた退職金として積み立てることが可能。積み立てた掛金は大手生命保険会社によって運用され、退職時だけでなく、休職時、育児・介護休業時に受け取ることができる。
『YUKiN (ゆうきん)』 に加入する企業のメリットとしては、「既存の人件費を活用して運営する退職金積立制度のため、追加の退職金費用が不要」「経営者、役員も加入が可能」「従業員の離職率を低下させ、会社の経営成果を高めることができる」等が挙げられ、『YUKiN (ゆうきん)』 に加入する従業員のメリットでは「積み立てた掛金の元本が保証される」「利息分も受け取ることができる」「退職時に積立金の受け取りが可能なほか、休職時、育児・介護休業時にも受け取り可能」「資産は大手生命保険会社により一般勘定という元本保証の商品で運用されるため安心」「掛金額は毎年2回(3月・9月)に変更可能」などが挙げられる。
なお、『YUKiN (ゆうきん)』は法令に則り、参加企業各社から代表者を選出、組織を運営する。また事務局は、マルハンのグループ企業であるステラパートナー(東京都台東区、遠上智之代表取締役)が支援。遊技業界のスケールメリットを生かし、今後はさらに関連会社を含む参加企業を増やしていく計画という。
参加企業11社は以下の通り(五十音順、4月1日現在)。グランド商事・アドバンス、向陽商事、三陽商事、新富商事、ステラパートナー、スリーアローズ、不二商事、平成観光、ベスト・ワン、マルハン、陽光商事。
より従業員が安心して働ける業界の実現に向けて、非常に興味深い試みといえる。
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