カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に関して、長崎県が8月10日に、「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を優先交渉権者に選定したと発表した旨、地元メディアなどが伝えた。
8月11日付の長崎新聞によると、県は佐世保市のハウステンボスにIRを設置・運営する事業者を選ぶ審査で「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)を優先交渉権者に選定したと発表。県は月内にも基本協定を結び、CAIJを設置運営事業予定者とする方針という。CAIJについては、「オーストリアの国営企業傘下にあり、グループ全体で世界35カ国に215のカジノを設置した実績がある」とし、県は選定理由を“経験に基づく事業実現の可能性が評価された”などと説明しているという。また、提案内容や投資規模などは「協定の締結前」とし、現時点では明らかにしなかったとのこと。今後、県とCAIJは基本協定を結んだ後、共同で区域整備計画を作成し、来年4月28日までに国へ申請する予定。
2次審査への書類を提出したのは、「オシドリ・コンソーシアム(代表企業名:Oshidori International Holdings Limited)」、「CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN(代表企業名:CASINOS AUSTRIA INTERNATIONAL JAPAN 株式会社)」「NIKI Chyau Fwu(Parkview) Group(代表企業名:株式会社 THE NIKI)」の3者だが、8月6日に「オシドリ・コンソーシアム」は「長崎県による開発・運営の規定に一定の変更、またはPRFプロセスが倫理的に行われない限り、長崎RFPへの参加を撤退する」と、長崎IRからの撤退を表明した。
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