エンターテイメント健康保険組合、設立認可おりる

 ⼀般社団法人アミューズメント産業雇用環境協会(AEEA、平本直樹代表理事)は816日、東京都中央区の一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協)事務局を拠点にオンライン記者会見を開催。AEEA事務局で、かねて厚生労働省に認可申請を行ってきた「エンターテイメント健康保険組合」の設立認可がおりたこと、およびその概要を発表した。

 AEEAはアミューズメント業界の抱えている雇用環境・労働環境の問題の改善を図り、同業界で働くすべての人々がより安心し、満足して働ける環境を作るために設立された協会。

 記者会見の冒頭、平本代表理事が設立経緯について「2018年に日遊協とDMM.comが、遊技業を含むアミューズメント業界が抱えている労働環境の問題の改善と業界で働く人々が安心して働ける環境を作ることを目的として、その一助となるべく業界で初めてとなる総合健康保険組合を設立することを決め、その前段階として⼀般社団法人アミューズメント産雇用環境協会(略称AEEA)を共同で設立した。その後、AEEAを設立母体として設立時の加入者の募集を行い、厚生労働省へ設立申請を行った」と説明。加えて、「健康保険組合を設立することで、我々としてはより自主的、民主的に組合の運営を行うことができ、業界の状況に応じた健康への取り組みが可能となる。また、健康の維持増進や予防医療等の保険事業を任意に実施することもできるなどさまざまなメリットがある。こういったメリットが加入法人の従業員の労働環境のさらなる充実と向上につながると考えている。健保に加入してもらうことで、採用面等でよりよい人材の採用につながるとも考えている」と健保設立のメリットについて語った。さらに、「多くの業界法人が雇用や労働環境に力を入れている中で、その新たな選択肢の1つとしてこの健康組合が業界をサポートできればと思う。まだスタートラインに立ったばかりの組織ではあるが、今後、加入者が増えることで、結果として業界の雇用、また労働環境の改善につながり、間接的にではあるが業界の発展に貢献していければと考えている」と展望した。

 また設立申請の簡単な流れについては、「20192月頃に一次審査書類を提出させていただいた。その後、さまざまな申請書類等の提出や調整を経て202012月頃に一次審査を通過。20215月中旬に二次審査を通過した後、認可申請書を提出させていただいた。そして526日に設立認可をもらい、ようやく61日より、業界初となるエンターテイメント健康保険組合として運営を開始した」と説明した。

 この後、事務局の菊池諒介氏よりエンターテイメント健康保険組合の概要説明があった。

 組合の所在地は東京都中央区日本橋。同健保の健康保険料率は9.64%、介護保険料率は2.1%となっている。設立時の被保険者数は約6000人、被扶養者数が約4000人。直近では、5000人から1万人の増加を目指しているという。加入事業所数は合計で50事業所で、うち3435社が遊技関連企業。

 加入対象業種は、エンターテインメント業界、その中でも以下の6つの業種を設定。アミューズメント業界として遊技業・ゲームセンター業等、アニメ・ゲーム業、複合カフェ業、動画配信業、タレントマネジメント業、レジャー施設業を設定している。

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