日遊協九州支部 令和3年度の総会を開催

 一般社団法人日本遊技関連事業協会(日遊協、西村拓郎会長)の九州支部(新冨雅哉支部長)は10月14日、福岡市博多区の「グランドハイアット福岡」で令和3年度支部総会を開催した。

 冒頭、あいさつで新冨支部長は、コロナ禍での就任1年を振り返り、「短期的には旧規則期の撤去問題など各種課題が迫る一方で、中長期的な課題として、今後のパチンコ業界の‟あるべき姿”また‟ありたい姿”を常々模索している。これは畢竟、日遊協が業界唯一の横断的組織であるがゆえ、その複合的観点から我々日遊協の取り組み姿勢や課題解決目標に当然にリンクする。そんな中、九州支部はベテランと若手がバランス良く融合した組織である。このメリットを生かして知見を結集し、自発的に様々な活動を推進し、業界の発展に寄与して参りたい」と総括し、抱負を述べた。

 続いて日遊協本部から西村拓郎会長が、時節柄、総選挙を前に業界と政治との関わりについて九州でも職域支部設立の動きがあることに触れ、日遊協のスタンスを大局的に俯瞰した上で、こういった動きに関しては側面的にサポートするものとし、業界の社会的認知の向上については、日々の社会貢献などの協会活動を通じて、世論に対してと同様、より一層、公職の方々にもきちんと理解をしていただくという基本路線を再確認した。また業界変革については、業界の他団体にも日遊協出身の方々で要職に就かれているケースもあり、その観点からも、様々な問題解決に向け一つにまとまっていく機運は醸成されていると述べ、次世代に継承できる遊技産業像への思いを込めた。

 来賓祝辞では、九州管区広域調整部広域調整第一課課長の代理として井上賢二調査官(階級は警察庁警視)が登壇。九州における旧規則機の計画的な撤去など日遊協九州支部の日頃からの健全化に向けた取り組みについて評価した上で、更なる健全化に向け、「旧規則機撤去の徹底」、また賞品買取りや釘曲げに代表される「不適正事案の根絶」の2点について引き続き要請を促した。

 総会では令和3年度九州支部重点推進事項報告、九州支部活動報告、日遊協九州ボランティア基金の収支報告がなされた。ボランティア基金の収支報告では本年8月の九州地区豪雨災害により被害が発生した福岡県久留米市、佐賀県武雄市などの災害ボランティアセンター5か所へ、飲料水のペットボトルを各1,000本づつ支援物資として送ったことなどの報告がなされた。

 ソーシャルディスタンスに留意して開催された今回の総会だが、リアルに開催されたことへの喜びに満ちたものとなった。

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