ダイナム 遊技機単価抑制を目指す「ソフト交換感覚」の革新的スマパチPB機「eA夏色日記GO」を発表

 全国にパチンコホールをチェーン展開するダイナム(東京都荒川区)は11月12日、東京都千代田区のパームズ秋葉原店において、同社のプライベートブランド遊技機(PB機)ごらくシリーズの新機種「eA夏色日記GO」のプレス発表会を開催した。同社は2006年から19年に亘り、全95機種、約9万台のPB機の開発に継続して取り組んでいる。

 冒頭、あいさつに立った保坂明代表取締役は、「PB機として初のスマート遊技機であり、高騰し続ける遊技台価格への対策やプレイヤーニーズを叶えるスペックという点で、PB機開発における大きな転換期になる機械だと認識している」と述べた。

 続いて、佐藤公治常務取締役からPB機開発の目的と業界課題への取り組みについて説明があった。「昨今のパチンコ市場状況は、参加人口の減少が続き、特に若年層の新規ユーザー獲得が大きな課題である」「遊技機の価格は半導体など部材費やソフト開発、コンテンツ利用料の高騰、ファン減少による1タイトルあたりの販売台数減少により、この20年間で約2倍以上に上昇している」「この結果、プレイヤーへの負担増に繋がり、参加人口の減少という悪循環を招いている」などと現状を俯瞰した上で、「未来のファン創造と、日常の娯楽提供を目指し、誰でも安心して楽しめる遊技性と斬新なゲームデザインを両立した新たなPB機をスタートさせる」と述べ、新筐体ZGOを紹介した。

 最後に「eA夏色日記GO」について、早川大悟商品部長からプレゼンテーションが行われた。
 プレゼンテーションでは、ZGO筐体による全面液晶を採用することで、カジノマシンのような「ソフト換え」に近い考え方を実現しているとし、液晶サイズは業界でも最大クラスの25.2インチ。盤面をすべて覆える形で、可動役物やセル板をすべて液晶で表現できる仕様になっていることから、今までにない斬新なゲームの表現が可能になっているとの紹介があった。
 さらに、全面液晶にすることで今までにない擬似ギミックを表現しながらも、可動役物にかかる金型製作費や半導体、モーターなどの部材が必要なく、遊技機単価の軽減を実現。部材のロス管理や増産時の部材調達にも大きく貢献するとのこと。
 なお、いわゆる「ソフト交換」に近い考えを実現している同機は、2機種目、3機種目とZGO筐体を継続使用することで、「現行の新台単価の50%近くまで遊技機単価を抑制できる見込み」とされ、「ソフト交換」に近い考えを実現しているため、入替作業は5kg以内の作業負荷に抑えられるという。当日はゲストのごらくガールズによりステージ上で実際の入替作業(基板交換)も行われた。
 その他、遊技機費用を抑える工夫として「広告機能」を搭載していることも紹介。遊技中とデモ表示中に広告が流れる仕様となっており、ホールが開発する遊技機だから可能となったスキームとして、開発費のさらなる低減に繋げていることが紹介された。

 革新的なアイデア満載の「eA夏色日記GO」は全国のダイナムで2,000台が12月16日から順次導入予定となっている。

(ヘッダー写真)左から、佐藤公治常務取締役、保坂明代表取締役、ごらくガールズ

 

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