警察庁生活安全局保安課は4月、「令和3年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を発表した。
それによると、ぱちんこ等営業(4号・まあじやん営業、ぱちんこ営業、その他)の許可数は毎年減少しており、令和3年末の許可数は1万5849件と、前年比855件(5.1%)の減少。ぱちんこ営業の許可数は、ぱちんこ遊技機設置店が7690件、回胴式遊技機等設置店が768件の計8458件で、前年より577件減少した。
また遊技機の備付台数等の推移では、ぱちんこ遊技機の備付台数が233万8294台と前年比9万4269台の減少。回胴式遊技機の備付台数は147万5703台(同9 万6345台減少)と150万台を割り込んだ。スマートボール等176台を含む総備付台数は381万4173台と前年より19万614台(4.8%)減少し、400万台を割り込む結果となった。なお、1店舗あたりの備付台数は毎年増加しており、451.0台と前年より7.7台増加した。
ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所数の構成比推移を見ると、全体数が減少するなか、これまで1001台以上の店舗数は増加傾向にあったが、令和3年は減少に転じた。一方で、100台以下の店舗の増加が見られた(前年比1.26倍)。また、501台から1000台、101台から300台クラスは数パーセントの減少に、301台から500台以下の営業所は1割以上の減少となった。
令和3年末の台数別の営業所の構成比は、300台以下が34.3%と前年より1.6ポイント増加するなか、500台以下の構成比が68.4%と前年より1ポイント増加。501台以上は31.6%と前年より0.1ポイント減少したものの引き続き3割を超えている。ただ今回、100台以下が3.4%、1001台以上が3.7%と、設置台数の両極におけるパーセンテージが近づいていることに注目したい。
また、風俗営業者等に対する行政処分の状況において、ぱちんこ等営業(4号・まあじやん営業、ぱちんこ営業、その他)の行政処分件数は503件と、前年より188件の増加となった。
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