Re:モンチッチャイ行進曲

<Re:モンチッチャイ行進曲>「検定取消しについて」(2003年10月19日)

「検定取り消しについて」(2003年10月19日) 初代編集長 三浦健一 

 雑誌原稿締切りで「検定取消し」について整理してたら、ここで書いた中に「自主入替撤去が完了すれば、それで公安委員会の検定取消しはしなくてすむ」なんて馬鹿なことを書いております。そんなことはあり得ません。よくやるポカですので見過ごしてあげて下さい(できるか!!)

 よく整理すると、やはりほとんどの府県の撤去期限が10月末(遅くても11月第1週)であることが判る。検定取消し期限(告示予定日)が11月中旬、14日金曜日くらいでしょう。この時期がちょうど警察庁が規則改正のパブリックコメントをHP上で公開するタイミングになっている。今年1月に警察庁は日遊協、全日遊連に非公式に、検定取消しの可能性を伝えていたんですね。それで両団体の動きが1月から慌しくなったんだ。回収協力(日遊協)、自主回収促進へのメーカーとの積極交渉(全日遊連)がそれです。山田さんが検定取消し云々を言い出したのも納得だ。「近いうちに」と言ってたのが9月だから、すでに非公式に警察庁が「やるよ!」と伝えてたことになる。

 日遊協広報誌10月号に「著しく射幸性が高い遊技機をめぐる経緯」が記載されている。ここで非公式発言をようやく明らかにしています。<1月10日 警察庁、「自主回収が進まなければ、3月末には検定取消しもやむを得ない」と表明>。たぶん、この他にも、検定取消しと規則改正時期のリンクも非公式に伝えていたと見られる。やはり、じっくり頭と資料と状況と視点を整理してから書き込むことも必要ですね。B型だからか、ついついその場の思いこみで書いてしまう癖は治さないといけない。(いまさら治るかぁ!!)

(二代目編集長オカザキ註)

 故三浦の稿を振り返るとすれば、まずはこれからですかね。爆裂機問題というものは私にとってもとてもセンシティブなものでして、POKKA吉田なるペンネームも爆裂機問題とともに誕生したようなものです。
アラジンA、サラリーマン金太郎、ミリオンゴッドの3型式の検定取消しは同年10月1日に鳥取県公安委員会で始まりました。これは鳥取県警が独自に判断したものではもちろんなくて、警察庁が方針を固め取消しの理由を示した上で全国の警察本部に指示してのこと。理由はサラ金、ゴッドの2機種とアラジンとで微妙に異なりますが、取消しは取消し。上記で触れているとおり、ここから数か月(主に2か月以内)で全国すべてで取消しとなりました。
 「検定取消しにするぞ」という警察庁の物言いは前年の爆裂機問題浮上時からずっとありましたから、実際に上記のように非公式に警察庁が伝えても業界内には当時は狼少年的な発言として受け取られていたように記憶しております。誰とは言いませんが多くの業界人が「取消しできるんならやればいい」とか「取消しをするということは警察庁が自らのチェック機能の不備を認めるようなものだからできないんじゃないか」とか、そういう風に取消し直前まで考えていた人が多かったですね。
 全日遊連の山田理事長(当時)は当然ながら直接警察庁と話をしてきた重鎮の一人ですから、狼少年的なブラッフから「本当にやるぞ」という警察庁の変化を肌で感じていたはずですが、それが業界中に浸透していくのは本当に取消し直前あるいは取消しが始まってから、という感じだったかと思います。とても難しい状態での組合運営が続いていた時期ですが、ここから先は翌年の規則改正、それに伴うみなし機の取扱い、さらには検定取消し処分が始まる直前に始まっていたゴールドX問題、そしてこの二年後の全日遊連総会当日の山田さんの店舗立入りなど、全日遊連としても激動の時期を検定取消し処分の「後」も二年間ほど経験することになります。その激動の時期の全日遊連を牽引していた山田さんについて、今でも全国の多くのホール関係者は敬意を表するというか慕っている人はとても多いです。今は埼玉の理事長も勇退されてますが、業界の一時代を担った方です。
なお、4号機が5号機となる(もちろんぱちんこも合わせて)規則改正の条文案は同年10月10日に警察庁が日工組、日電協に配布し、それぞれ山本理事官でしたっけ、が直接説明していたかと思います。鳥取県での検定取消しから9日後のことです。まさに激動でした。
 このときは毎日飛び出てくる新情報に業界中が右往左往していたようにも思います。三浦は確かに思い込みで記事を書くことが多かった人ですが、直前まで取消し回避に業界が動いていたのは事実です。だから血液型が理由ではないと思いますね(笑)

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