警察庁生活安全局保安課は4月、「令和4年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を発表した。
それによると、ぱちんこ等営業(4号・まあじやん営業、ぱちんこ営業、その他)の許可数は継続して減少しており、令和4年末の許可数は1万4805件と、前年比1044件(6.6%)の減少。ぱちんこ営業の許可数は、ぱちんこ遊技機設置店が7054件、回胴式遊技機等設置店が611件の計7665件で、前年より793件(9.4%)と、約1割減少した。平成30年にはまだ1万件を超えていたのが、この5年間で約2400件(約4分の1)の減少となっている。
また遊技機の備付台数等の推移では、ぱちんこ遊技機の備付台数が219万288台と前年比14万8006台(6.3%)の減少。回胴式遊技機の備付台数は132万6303台で同14万9400台(10.1%)の減少と、前年から約1割減少する背景で130万台前半となった。スマートボール等176台を含む総備付台数は351万6730台と、前年より29万7443台(7.8%)の減少。400万台を割り込んだ昨年から、さらに台数を減らす結果となった。
なお、1店舗あたりの備付台数は毎年増加しており、458.8台と前年より7.8台増加した。
ぱちんこ遊技機等備付台数別の営業所数の構成比推移を見ると、全体数が減少するなか、1001台以上の店舗数が349軒と前年比33軒の増加。また、100台以下の店舗数も前年同様増加し、365軒と前年から81軒増加した。その他、101台から300台、301台から500台、501台から1000台のカテゴリは総じて減少。とりわけ101台から300台のカテゴリでは680軒の減少と、前年より26%の大幅な減少となった。
令和3年末の台数別の営業所の構成比は、300台以下が30.0%(前年比4.3ポイント減少)を占めるなか、500台以下の構成比が65.4%と前年より3ポイント減少。101台から300台のカテゴリでの大幅なマイナスが響いた結果となった。一方、501台以上は34.6%と前年より3ポイント増加した。
なお、風俗営業者等に対する行政処分の状況において、ぱちんこ等営業(4号・まあじやん営業、ぱちんこ営業、その他)の行政処分件数は397件と、前年比106件の減少。また今回、ぱちんこに関する主要処分事例の掲載はなかった。参考までにゲーム機等使用賭博事犯の検挙件数は前年の1.5倍に増えており、オンライン賭博、闇スロ、バカラ賭博が検挙事例に挙げられていた。
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